地上に『生』を受け今こうして生かして頂いているのも、両親が結婚したことによる結果です。『親』がいなければ『子』は生れません。『親子の関係』さらには『家族』について考えてみたいと思います。
卵子と精子の合体によって受精卵ができ「卵の分割」が始まります。ここのところで勘違いしていたことがあります。細胞分裂が始まり細胞数はどんどん増えていくのですが『一個の卵』が増殖するのではなく、一個の卵が2個に割れ2個が4個に割れ4個が8個に割れてどんどん細胞分割が進み、約10ヶ月で60兆もの細胞分割がおこなはれ胎児の体重も3000g前後になります。
つまり一個の受精卵が60兆もの細胞分割を起こし割れて、割れて、割れて「人間」という形態を為すのです。この間、胎児はどうやって栄養を補給するのかというと胎盤からへその緒をとおして血液の循環によって酸素や栄養を補給しているのです。『母親』と一体になっており呼吸は羊水を飲んだり吐いたりしているのだそうです。
出産と同時にオギャと泣き肺の中の羊水(恵那水)を吐き出し肺が膨らみ空気を吸う肺呼吸が始まるのだそうです。そして栄養はどのようにして取るのかというとすぐに食べ物を摂取できないので母親の母乳によって栄養補給を行います。
母乳は乳腺細胞で母親の血液からつくられるのだそうです。赤い「血」から白い「乳」に、塩っぱい血液から甘い母乳へとつくり変えられるのだそうです。母乳は別名白い血液とも呼ばれるそうです。
赤ちゃんがうまれると、乳汁生産ホルモンであるプロラクチンが脳下垂体の前葉から分泌され、活発に働き始めて乳汁の分泌が始まるそうです。その引き金を引くのは赤ちゃんだそうです。なぜなら赤ちゃんがおっぱいをすう刺激は脊髄に伝わり、さらに脳下垂体を刺激しホルモンが働き出すからだそうです。赤ちゃんの吸啜、吸飲が乳汁分泌を発動させその維持にとても大切な役割りを果たしているそうです。
血液が乳腺で2秒で『母乳』に変わるそうです。「血チ」が「乳チチ」に変わることによって「子」を育てることができる栄養になるのです。
乳という字を見て見ると
乳→ノ+ツ+子+L
ノは文字の最初に付いている場合は「先天能」と取ります。天(宇宙)の能らきにツ(通)う子をL(開く)、先天の能らきに通う子を開くと読み取ることができます。「乳」は赤ちゃんの肉体の最高の栄養であると同時に、文字の本来の意味は「宇宙に通う子を開く」という天(宇宙)との血縁関係を示しているのだと思います。
また「乳→孚(マコト)+L」誠を開く(L)とも考えられます。誠に於いて『宇宙との血縁関係』が開かれるので、嘘をついたり、自分をごまかしたり、いや自分にごまかされないように検算をしっかりしていく必要があります。
乳チチ智血→知+日+血
とも考えられるので知恵の血液を日(時間の本質)を知ることで、『田心』を頂いていることを学び、私たち人類は『天の實光透波』を知恵の血液としていただいた『天直系の理性物』なのです。そのことへの理解は『宇宙實親の存在』の確認であり、確信に繋がるのです。つまり『宇宙の子』としての自覚が「字書く」によって生まれるのだと思います。
そのことが「母乳」の『字』の中に隠されており、『血縁関係を開く』ことは『宇宙の家族』となることなのです。