日常生活で起こることには様々な原因がありますが、健康に関して免疫力に作用するのは食べ物や環境汚染物質などさまざまです。しかしアメリカの細胞学者ブルースリプトンさんは「思考のすごい力」の中で、人の意識が最も早く深く作用すると言っています。人の思いは強烈な電磁波ですから、細胞がキャッチする速度は体内の化学物質伝搬より圧倒的に早く伝わります。
意識のエネルギー構成はどのようになっているのでしょうか?意識とはどのように確立してきたのでしょうか?
生まれたての新生児は言葉を話すことができません。最初は「あ~」とか「う~」とか音を発声します。小さな子はまず名(音)を覚えます。少しずつ単語を覚えしだいに話ができるようになります。名詞を覚えると「字」を覚えます。次に「数」を数えることができるようになると、筋道たてて話をしたり、筋のとおる文章を書いたりできるようになります。物事と物事とを比較検討することによって、その中から違いを見い出すことができるようになります。次第に自我意識が確立してきます。
つまり自意識は コトバ でできているのです。
自意識は「コトバ」によって作られているので、どのようなコトバ情報をインプットするかで自意識が形成されていきます。
又コトバ情報の蓄積によって様々な思考が可能になります。
言葉の本質を理解するには、言葉がどのようなエネルギーで構成されているのかを知る必要があります。言葉はエネルギーなのでその方の意思によってその方の行動や言動が決定され、人生を作り上げて行きます。言葉の使い方でその方の人生が決定ずけられることになります。
例えば積極的な考え方や言葉使いをする方は積極的な人生を作ることになります、また消極的な考え方や消極的な言葉の使い方は消極的な人生を送ることになります。つまりどの方のどんな人生もその方が決めていることになります。人生という現象はその方の思い、考え方が決定しているのです。
どうすればより良き人生を送れるのかは、より積極的な考え方、言葉の使い方をすればより良き人生を送ることができるのです。
より積極的な考え方とは、起こってくる現象の捉え方においても同じことが言えます。現象の意味をより積極的、普遍的な意味に捉えることができると、限定的、相対的ではないので意識に対立的感情を抱かなくて済みます。普段は私たちが使っている言語を相対的、対立的意味で使っているので対立的感情を生んでいるのです。
現象がどのような意味で起こるのかその原因の捉え方次第で、意識は対立的感情を蓄積しなくて済むので、自意識が現象をどのように捉えるのか?その捉え方の意味によって現象が変わるのです。
私達は生活の中で様々な意味付けによって、物事の判断を行なっています。
これは好き、これは嫌い、これは善い、これは悪い、これはどちらでもない、……のようにです。
人の行動はその人の意思によって行われています。私たちの意思は母親の体内にいる時から、作られていきます。成長に伴って生活環境から得た様々な経験、情報によって自意識の構築がなされ、1、2、3歳頃までにはある程度の物事の判断基準の基礎が出来上がります。全て経験による言葉の蓄積によるものです。
蓄積された言葉の意味によってその方の人生という現象が決まるのであれば、物事の捉え方の意味によって起こる現象が異なるので、「意味」が現象を決定ずけていることになります。