言葉をどのように使ってきたのか?

 

 私達人類の360万年に及ぶ歴史は、地球という万物共存共栄の自然循環型社会の中に、人中心の消費型社会を作ってきたのです。言語を所有し思考を重ね、その時代の人類意識に応じた社会を創ってきました。
 他生物の「生」のあり方と何が違うのかというと、コトバを使って「考える」ことができるところです。他生物は自然の計らいのままに、その「生」を生きていますが人類は「コトバ」を与えられ、考えることができるのでいろんなことや、物を作ることができます。だから自然環境の中で人が住みやすいような社会を創ることができました。
 人の意識、思考によって社会を作って来たのです。人中心の社会構造は人にとっては都合の良い社会ですが自然に大きな付加を加え環境を破壊し温室効果に由って地球自然環境を大きく変えてしまいました。
 何がそうさせたのでしょう。勿論私達の生活のあり方です。私たちの今の生活のあり方は、私達の考え方がそうさせたのです。私たちの意識です。意識の軸は言語による概念軸です。

 概念は人が作ってきた意実です。人が作った意味なので概念は心に対立的感情を生み、打算的勘定を生みます。歴史を紐解くと分かりますが、どの歴史のページを捲っても争いの歴史を見ることができます。また打算的勘定が全ての法則性として働くので、だからこそ今の世界は何もかもお金中心なのです。

 音は意味を持ちません、意味は表意文字によって示されています。表意文字の意味を人が作ってきた意味ではなく、音本来の意味に読み替えることができます。実は表意文字の意味には本来の意味があったのです。意識の軸を概念軸から宇宙本来の軸、天念軸に転換できるのです。そのためには意識を作っている言葉の意味を音本来の意味に転換することで、宇宙本来の軸が備わってきます。

 意識が言葉であり、その言葉の意味を人が作ってきた、人工的な意味で使用していたので人々は争い、戦ってきたのです。宇宙軸、命の本来の軸に転換することで、地上世界がどれだけ凄い仕組みで営まれているのかを知り、理解できる時が来ました。

 言葉をターゲットにしない限り私たち人類は命の本質や眞理を理解することができません。何故なら概念は人為的意味なので、宇宙本来の意味ではないからです。もっと言えば宇宙には概念は存在していません。私達は言葉をいただいていますが、様々なジャンルでその使い方をある程度マスターし、現代文明のような人中心の文明を築くことで言葉を使った思考によっていかに人中心の思考が大自然の法則とは違っているのかを身をもって知る必要がありました。

 人中心の考え方、生き方が限界を迎える時が来ないと、私達は大自然循環型社会の本質を理解することはできないのです。この大転換は人類史上起こりえませんでした。自我である概念の極みに至り自我の終焉を経て初めて、人の意識の大転換なのです。

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